思春期以降、額の髪の生え際が後退したり、頭のてっぺんの髪のボリュームの低下によって地肌が見えやすくなる症状が典型的です。
細くて短い髪の毛が多くなり、全体として薄毛が目立つようになります。
~AGAは進行性~
何もせず放っておくと髪の毛の数は減り続け、徐々にうすくなっていきます。
AGAは早めのケアが大切です。
薄毛でお悩みの方へ
思春期以降、額の髪の生え際が後退したり、頭のてっぺんの髪のボリュームの低下によって地肌が見えやすくなる症状が典型的です。
細くて短い髪の毛が多くなり、全体として薄毛が目立つようになります。
何もせず放っておくと髪の毛の数は減り続け、徐々にうすくなっていきます。
AGAは早めのケアが大切です。
AGAnewsサイトより転載
髪の毛1本1本には寿命があり、それぞれの毛が伸びては抜け、また新しく生えることを繰り返しています。これをヘアサイクルと呼んでいます。図のように毛包は成長期・退行期・休止期のいずれかの状態にあり、このうち成長期が1番長く、通常2~6年間続きます。成長期に太くしっかりした毛(硬毛)となり、1ヶ月で約1cm伸びます。しかしAGAの人は成長期が短くなるため、髪の毛が十分に成長しないまま抜けてしまい、抜け毛が増えたと感じるようになります。
AGAnewsサイトより転載
原因と特徴
一般的に遺伝や男性ホルモンの影響が主な原因と考えられています。
AGAの脱毛部には、活性型男性ホルモンのDHT(ジヒドロテストステロン)が高濃度に見られ、これがヘアサイクルの成長期を短くする原因物質と考えられています。
成長期が短くなる(数ヶ月~1年)ことで、毛包が十分に成長しないまま、退行期・休止期に移行するため、髪の毛が長く太く成長する前に抜けてしまいます。十分に育たない、細く短い産毛のような髪の毛(軟毛)が多くなると、全体としてうす毛が目立つようになります。
何もしないでいると、髪の毛の数は減り続けてしまいます。進行を抑えるためには早めのケアが大切です。
※DHTは、5α-還元酵素という酵素によってテストステロンから作られます。
※DHT=ジヒドロテストステロン
※DHTは、5α-還元酵素という酵素によってテストステロンから作られます。
AGAnewsサイトより転載
AGA(エージーエー)の脱毛部にはT(テストステロン)から産生された、男性ホルモンの一種であるDHT(ジヒドロテストステロン)が高濃度にみられ、これがヘアサイクルの成長期を短くする原因物質と考えられています。
AGAnewsサイトより転載
AGAは、抜け毛・うす毛がゆっくりと進行していきます。
ただし、AGAでは普通うす毛になっていても、産毛は残っています。毛包が存在している限り、髪の毛は長く太く育つ可能性があります。決してあきらめないで下さい。
治療方法
主に下記に挙げるような治療法があります。
フィナステリド®
当院では、「フィナステリド」を主成分とした、米国メルク社が開発した世界初のAGA治療薬(医薬品)「プロペシア」を処方しております。
フィナステリドが、発毛阻害要因となっている男性ホルモンの働きを抑制し、抜け毛を予防。
AGA(男性型脱毛症)患者様の98%に効果を確認されています。
米国FDA認可を取得しており、日本では万有製薬が2005年に厚生労働省の輸入承認を受けました。現在では世界60カ国以上で発売され、日本国内では13,000施設を超える医療機関で処方されています。
抜け毛抑制薬「プロペシア」は、Ⅱ型5α-還元酵素を阻害し、男性型脱毛症の原因物質であるDHT(ジヒドロテストステロン)産生を抑制します。
DHTはAGA(男性型脱毛症)患者様の頭皮脱毛部分に、多量に存在することが確認されており、5α-還元酵素によってテストステロン(男性ホルモン)から作られます。このDHTから脱毛シグナルが出ると髪は長く太く成長をする前に抜け落ちてしまい、細く短い毛が多くなり、薄毛が目立つようになります。プロペシアは、この5α-還元酵素を阻害し、DHTの産生を抑制することで、短縮されたヘアサイクルを正常に戻し、抜け毛を予防します。
デュタステリド®
「ザガーロ」は、テストステロンをDHTに変換するⅠ型およびⅡ型の5α-還元酵素をともに阻害し、DHT濃度を低下させます。
「ザガーロ」の投与により、DHT濃度が低下すると、ヘアサイクルの正常化が促され、毛髪数の増加が期待できます。1日1回(なるべく24時間おきに)、食事に関係なく内服できます。
AGAの改善には、ヘアサイクルの中の短縮した成長期の正常化が重要です。
一般的に、効果はフィナステリドの成分よりもデュタステリドの方が高く、フィナステリドが効かない患者様にも効果が期待できます。(遺伝子レベルでフィナステリドの効果が出にくい患者様もおられます。)
副作用
このような症状に気づいた場合は、早めに当院医師へご相談ください。
※プロペシアおよびフィナステリドの服用中は、献血ができません。服用中止から1ヶ月以上経過していれば、献血が可能です。ザガーロおよびデュタステリド服用中、あるいはどちらかを内服した最後の日から6ヶ月間は献血ができません(妊娠または妊娠している可能性のある婦人および授乳中の婦人の体内にフィナステリド・デュタステリド成分が入るのを防ぐため)。服用中は輸血ができません。内服開始後2週間~1ヶ月くらいで「初期脱毛*」がおきる可能性があります。
*初期脱毛とは、AGA治療を始めた時に、一時的に起きる脱毛症状のことです。治療開始後2週間~2、3ヶ月から始まります。ヘアサイクルが正常に整っていく過程で起きている、一時的な脱毛ですので心配は要りません。初期脱毛が続く期間は2週間~3ヶ月とかなり個人差があります。全ての人に起きるものではありません。
AGA治療薬との併用を目的とした亜鉛サプリメントです。高配合された亜鉛には、抜毛を減少させる働きがあります。毛母細胞の増殖を促し、発毛を促進する効果もあるため、抜け毛内服薬との併用で相乗効果が期待できます。
「ミノキシジル」は、元来血管拡張作用のある高血圧の薬として開発されましたが、発毛効果もあることがわかりました。
「ミノキシジル」は毛乳頭細胞に働きかけて、アデノシンという成分を分泌させます。アデノシンは、生体内でエネルギー伝達やシグナルの運搬に関わります。アデノシンには毛髪の生成をサポートする細胞増殖因子の産生を促す働きがあります。そのため、ミノキシジルによって発毛が促進されるのです。
服用は最低6ヶ月間は継続することが大切です。発毛効果が表れた後も使用を継続すれば、AGAの進行の予防に効果的です。
副作用
このような症状に気づいた場合は、早めに当院医師へご相談ください。
*ミノキシジルの内服ができない方:
下記の疾患をお持ちの方は、ミノキシジルの内服ができません。あしからずご了承ください。
低血圧 貧血 心臓疾患
皮膚の血管を拡張して血流をよくする作用があり、頭皮に塗ると、機能低下状態にある毛根が活発になり、脱毛防止、発毛促進につながります。処方には医師の処方箋が必要です。
直接毛母細胞に働きかけ、毛母の細胞分裂を活性化させ、髪の成長を早めてくれます。
また、ミノキシジルは毛細血管を広げ、血液の流れをスムーズにします。また、髪の成長を促す毛乳頭細胞に働きかけ、ヘアサイクル(毛周期)を延長させる働きもあります。さらに、毛乳頭細胞から作られる毛母細胞を刺激する物質の産生を促したり、毛乳頭細胞そのものを増殖させる働きがあります。これらの作用によって、ミノキシジルは発毛を促しています。
最低半年間のご使用をおすすめいたします。効果がみられにくい場合は、濃度を徐々に上げていくことができます。
副作用
このような症状に気づいた場合は、早めに当院医師へご相談ください。
*ミノキシジルの外用ができない方:
下記の方は、ミノキシジルの外用ができません。あしからずご了承ください。
ミノキシジルに対して過敏症のある方 20歳未満の方 AGA以外の脱毛症の方 心臓や腎臓に障害のある方 甲状腺機能障害の方
*初期脱毛とは、AGA治療を始めた時に、一時的に起きる脱毛症状のことです。治療開始後2週間~2、3ヶ月から始まります。ヘアサイクルが正常に整っていく過程で起きている、一時的な脱毛ですので心配は要りません。初期脱毛が続く期間は2週間~3ヶ月とかなり個人差があります。全ての人に起きるものではありません。
フィナステリドやデュタステリドは、ヘアサイクルを正常に戻し、『うす毛の進行を防ぐ』役割があります。
それに対して、ミノキシジルは、ヘアサイクルの成長期を延長させ、『発毛を促す』作用があります。両者を併用するのが標準的で特におススメです。
内服前
1年内服後
出典元:日本皮膚科学会ホームページ皮膚科Q&A
日常生活の注意点
食事はバランス良く
髪は肌と同じように、体の栄養状態を反映します。バランスの悪い食事をしていると肌の調子が悪くなるように、髪のコンディションも悪くなる可能性があります。毛髪の主成分は硬ケラチンというタンパク質です。そしてミネラルがケラチンの合成を促進します。~ 抜け毛を予防する食べ物 ~
成分 | 効果 | 種類 |
---|---|---|
①タンパク質 | 髪の基本成分ケラチンの元 | 肉・魚・卵・大豆製品・豆類・牛乳・乳製品・カキ |
②ビタミンA | 抗酸化作用・頭皮の血行を促進 | 人参・カボチャ・小松菜・ほうれん草などの緑黄色野菜・レバー・うなぎ・豚肉・鶏肉 |
②ビタミンE | 頭皮の血行を促進・髪の老化を防ぐ・毛母細胞の活性化 | 小麦胚芽・大豆・ごま・アーモンド・緑黄色野菜 |
③ビタミンC | 頭皮の血行を促進 | レモン・オレンジ・さくらんぼ・イチゴ・柑橘類 |
④ビタミンB | 髪・頭皮の新陳代謝を促す・髪の基本成分ケラチンの元 | 玄米・小麦胚芽油・豚肉・レバー・マグロ・緑黄色野菜・卵・ナッツ類 |
⑤コラーゲン | 髪のツヤやハリを良くする・毛包幹細胞を保護 | 長芋・レンコン・納豆・鶏皮・手羽先・うなぎ・エビ |
⑥ヨード | 髪の発育を促進 | ワカメ・昆布・ひじき |
⑦エイコサペンタエン酸 | コレステロールを防ぐ | イワシ・ブリ・サバなどの背の青い魚 |
⑧亜鉛 | 髪の成長に必要 | 貝類・ナッツ類 |
とりすぎるとダメな食べ物:高脂肪高カロリーの食品(油ののったステーキなど)、お菓子や飲料に含まれる糖分、塩分の多い食品、発汗作用のある刺激物(激辛料理など)、アルコール、カフェイン、ファーストフード・コンビニ弁当などの加工食品
飲酒・喫煙を控える
過度の飲酒や喫煙は毛根への血行を悪くして、毛髪の栄養不足を招くので、控えめにしましょう。
週に1~2日飲酒しない日をもうけたり、1日のタバコの本数を減らしてみることからまずはじめてみましょう。
質の良い眠りを
成長ホルモンの分泌が多い22時~2時には、できるだけ就寝するように心がけましょう。
正常なヘアサイクルで髪を成長させるには、成長ホルモンが重要です。また、時間帯に関係なく最低6時間以上の睡眠時間を確保するようにしましょう。
ストレスの少ない生活を心がけて
ストレスが直接AGAに影響するかは、科学的には実証されていません。ただ、過度なストレスは自律神経に悪影響を与えます。例えば睡眠不足になったり、きちんとした食事がとれなくなったりして、髪に良くない環境を作ると考えられます。
できるだけスポーツをしたり、趣味に打ち込んだりして、ストレスが少ない生活を心がけましょう。
適切なヘアケアを
適切なヘアケアによって、頭皮を清潔にかつ健康に保ち、血流を良くすることで髪の毛が育ちやすい環境を整えることができます。
正しい頭の洗い方