VビームⅡレーザー

V-beam LaserⅡ

説明

当院で新しく導入した、VビームⅡレーザーは、前機種のVビームⅠレーザーと同様に、厚生労働省によって承認された、可変パルス幅の色素レーザーです。赤あざやニキビ・ニキビ跡などの病変部の血液中のヘモグロビン(赤血球)に作用します。ヘモグロビンがレーザーの熱エネルギーを吸収した結果、破壊され、その血管組織は正常な組織へと置き換えられるという仕組みです。また、VビームⅠレーザーには無かった12㎜の大口径照射により、さらに短時間での施術が可能になりました。またサブパルスが増加したため、治療効果も早く現れるようになりました。赤あざ、にきび・にきび跡の赤み、赤ら顔、酒さ・小鼻の赤み、ケロイドなどに効果的です。

~VビームⅡレーザーの特徴~

特徴⓵お肌へのダメージをさらに軽減
VビームⅡが照射するレーザー光は、赤色に吸収される特徴があるため、ヘモグロビンに選択的に作用します。赤ら顔や赤あざ、赤ニキビ、ニキビ跡などの赤い病変のみに効果が現れます。正常な(赤くない)組織にはほとんど吸収され無い為、必要以上のダメージを肌に与えずに済みます。

特徴②表皮冷却システムで痛み軽減
VビームⅡに搭載されている、皮膚の表面を冷却する装置(DCD)により、レーザーを当てたことで発生する痛みと熱損傷を従来の機器よりも少なくすることができます。

特徴③副作用を抑えた治療が可能
VビームⅡは、8つのパルス幅で構成されているため、毛細血管の血管の太さに合わせてパルス幅(照射時間)を適正に設定することが可能です。その結果、紫斑形成などの副作用を最小限に抑えることが可能です。

期待できる治療効果

赤あざの改善

VビームレーザーⅡには、次のような効果があります。
いちご状血管腫、単純性血管腫、毛細血管拡張症などの赤あざを改善します。

副作用説明

Vビーム治療における副作用(ダウンタイム)
①腫れ
治療後、数日 ~ 1週間程度軽く腫れることがあります。赤み・痛み 治療後、数時間 ~ 2日ほどは軽く痛みが出る場合があります。照射部分が赤くなったりヒリヒリと痛む場合は、保冷剤などで冷やすと症状は和らぎます。炎症が強い場合は、外用剤も処方します。

②内出血(紫斑)
基本的には1~2週間程度で消退しますが、出力を上げて治療を行うと目の周りなどに紫斑ができる可能性があります。

③水疱・かさぶた
非常に強く照射すると、極稀にもとの赤み症状が強く反応する場合があります。症状に合わせて外用剤を処方するので、炎症後色素沈着などが残らないように慎重にアフターケアを行って下さい。

④炎症後色素沈着
日本人は、炎症後色素沈着が生じやすい肌質のため、レーザーを使用すると体質によっては炎症後色素沈着が生じる場合があります。

赤ら顔の改善
施術前
施術後

赤ら顔、毛細血管拡張を改善します。

美白効果
施術前
施術後

しみ、ソバカスやくすみ、毛穴の開きなどを改善します。

ニキビやニキビ痕に
施術前
施術後

ニキビを減らし、赤みやニキビ跡を目立たなくさせます。
レーザー光によって皮脂腺にダメージを与え、皮脂の分泌を抑えます。
また、アクネ菌を殺菌する働きもあります。ニキビの出来にくい肌質へ変えていきます。
また、真皮のコラーゲンを増やすので、お肌のハリを増やして、ニキビ跡の赤み、凹みに効き、ふっくら肌をつくります。

目元などの小じわの改善・お肌のハリやツヤをアップ
施術前
施術後

線維芽細胞(肌の弾力やハリ・ツヤにかかわる細胞)を活性化させ、コラーゲンの生成を促進する効果が期待できます。冷却システムを装備しているため、お肌への負担や痛みを軽減することが可能。周囲の正常な細胞を傷つけることはほぼありません。真皮のコラーゲンの生成を促進し、お肌をふっくらさせます。

治療までの流れ

  1. 1診断

    赤あざやあから顔は肌の血管を流れる血が透けて見えている状態です。
    VビームレーザーⅡで血管をふさいで、目立たなくしていきます。
    まずは血流や血管の太さ・深さなど症状をチェックして、レーザー治療に適しているかどうかを診断します。
    ※血管腫のレーザー治療は症状を改善させるものであって完全になくなるわけではありません。

  2. 2麻酔

    レーザーを当てた時は輪ゴムで弾かれるような痛みがあります。必要に応じて治療前に麻酔テープやクリームをお渡しします
    ので、指示に従ってご使用してください。小さなお子様の場合、おさえや全身麻酔が必要になる事があります。

  3. 3治療前の注意

    日焼けをしているとレーザー光が肌のメラニンに吸収され、血管まで届かないだけではなく、合併者の原因となります。
    日焼けをして真っ黒な方は長期間の遮光が必要です。レーザー照射前にお化粧や日焼け止めをよく落として頂きます。
    当院にもクレンジング、タオルのご用意がございます。

  4. 4治療後のケア

    治療当日はそのままにしておいてください。入浴はレーザー照射の翌日から可能ですが、熱いお湯や強くこする事は避けてください。薄いかさぶたは1週間~2週間で取れていきますが、それまでの間は軟膏を塗って保湿してください。 乾燥していれば、お化粧をして頂いても構いません。

  5. 5治療後の注意

    レーザー後は、色が黒っぽくなり、ときに、水ぶくれができたりする事があります。 レーザーを当てたところを引っ掻いて傷つけたりすると、キズあとや黒ずみ(色素沈着)の原因となります。 特にお子様の場合、ガーゼや手袋の着用により患部を保護する事が必要です。レーザー治療後は、遮光が必要です。遮光をしないで外出したりすると肌が茶色くなる原因となります。外出時には日焼け止めクリームをこまめに使用してください。

よくある質問